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建築事例

 芦沢啓治
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

HOUSE S

Data

敷地面積:282.43㎡
延床面積:341.87
構造  :RC造
階数  :3階建+屋上テラス
所在地 :千葉県
写真  :阿野太一

 
 
閑静な住宅街に建つ3 階建てのRC 造住宅である。敷地は都心の屋敷跡ということもあり、周辺には豊かな緑が蓄えられていた。
配置計画と建築計画は、そうした豊かな周辺環境を考慮し、外部環境との関係から組み立てている。まずできるだけ大きく効果的な庭をつくるため、建物は敷地の北東側に寄せ、南西側に細長くスペースをとっている。敷地に入ったゾーンは日本庭園、ダイニングの前には石でつくられたベンチを置いて食事ができるようなアクティブなスペース、奥は近隣とのプライバシーを配慮して密度を上げたスペースと、異なる性格を与えた3つの庭とした。2 階にはゲストルームとマスターベッドルームの緩衝地帯として、またリビングへ光を落とすために開放された中庭を設けた。3 階は北東側に大きく庭をとり、外部からの目線が切れる程度に生垣を配し、アウトドアバスルームと隣家の緑が借景となるテラスを配置。ここでは食事も楽しめる。
さらにアウトドアキッチンと一体でつくられた階段を登っていくと、都会の景色と涼風を楽しむためのテラスがあり、外部で使用できるソファを配置した。近隣の植栽による借景を活かしつつ、プライバシーを守りながら建物内外の植栽と一体化し、新たな近隣環境をつくり出している。こうして生まれた外部環境を開口部を通じて室内に取り込むことで、豊かな内部空間をつくり出している。
また、クライアントが所有する版画や家具を鑑賞できるスペースについても、設計当初から検討した。アートが美しく生活と混ざり合う、あるいはアートがあるべき空間として、特に材料、さまざまな建築的なディテールには細心の注意を払っている。