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建築家 
 広瀬毅

広瀬毅|建築設計室

ふたつの故郷
私が生まれたのは石川県金沢市。海に近い城下町。能や狂言といった伝統芸能、輪島塗や九谷焼といった伝統工芸、洗練された歴史文化が色濃く残る街です。そして今暮らすのは長野県長野市。善光寺のある門前町。美しい山に囲まれ、清冽な川の流れ、山菜や茸など自然の恵み、山里の美しい民家、素朴な魅力にあふれるところです。そのどちらもが私の故郷であり、私の創作の原点だと感じています。洗練された隙のない数寄屋造りのような造形も好きですが、一方で素朴なゆとりを感じさせる民家にも深い魅力を感じます。そして私のつくるものもその間を揺れ動いています。自然の素材の優しさを生かしながらも、その形のバランスには細心の注意を払って洗練された雰囲気をつくるようこころがけ、反対に都会的な造形の中にも、住む人の気持ちを和らげるような、優しい使い勝手と手触りを考えます。ふたつの故郷を持つように、山にいながら都会につながり、都会にいながら自然を思う、そんな風に建築をつくっていきたいと思っています。