【リビング・ダイニング】
リビングは庭側に向けて天井高さを絞る事で、より窓の景色が際立ち、庭の様子を美しく切り取る様に計画しています。
天井は木材を一定のピッチで配置し、凹凸を持たせることで空間に奥行きを持たせました。
インナーテラスも同じ天井の設えとし、つながりを持たせています。
30帖を超える大きなリビングですが、インナーテラスと天井がつながることでより広がりを感じさせます。
【玄関ホール】
玄関ホールは2階天井まで吹き抜けた大きな空間に計画しています。
土から空までを切り取るように配置した窓辺の景色は、地まわりの微細な変化、涼しげな樹木のそよぎ、
四季の移ろいを楽しませてくれます。
外部は左官仕上げを主体とし、一部石張り部分を設けました。
A-Villa
Data
意匠設計 :奥野公章
温熱環境 :軽井沢建築社
実施設計・施工:軽井沢建築社
所在地 :長野県北佐久郡軽井沢町
規模 :木造2階建
延床面積 :200㎡程度
外皮性能 :Q値=1.28W/㎡K
外皮性能 :UA値=0.26W/㎡K
撮影 :中山保寛(中山保寛写真事務所)
竣工年 :2020年
軽井沢の中心部に位置する250坪程度の敷地に建つ住宅。
周囲は豊かな樹々で囲まれ、その間に別荘が立ち並ぶエリアです。
西側に道路を持つ敷地であるため、西側から南側に掛けて眺望の抜けが期待できる敷地でした。
敷地東側にリビングを配置し、南西面に向けて伸びやかな庭を楽しめるようにプランニングしています。
リビングの窓からは地面に近く、土の変化や芝、苔など季節をより感じやすい空間に。
リビングにつながるインナーテラスは南東隣地から見ると高台に位置しており、広く抜けゆく眺望が楽しめます。