平面にこだわる
音楽でもメロディーやリズムがあるように、プランにおいても抑揚を大切にしています。
導線に深慮して広いところ、狭いところ、高いところ、低いところ、明るいところ、暗いところといった様に、緩急の変化をつけることで居場所が生き生きと浮かび上がり、廊下の面積を極力抑えて、広々と感じる家にすることが出来ます。
景色を家の中に取り込むこと
森の中に立つ家を外から眺めて素敵だと思う事もあるでしょう。
しかし、家の中のリビングのソファに腰掛けて窓から一望できる景色は、まるで絵画を切り取ったように美しくひとり占めできる最高の贅沢です。
そのためには敷地にたち、地べたから床レベルにまで目線を浮揚させて、景色を想像し、建物の配置や方角、さらに窓の位置を設計に織り込みます。
自然と一体化させる設計技術
断熱とパッシブデザインに配慮した家は、より自然を身近に感じる事ができます。
室温にムラがなく安定して暖かい家の窓から見る雪景色は更に美しさを増幅サせますし、涼しい住空間の窓から見る青々した山々の風景も格別なものです。
かけがえなく価値あるものに囲まれて生きていても身近にあるために普段は見過ごしてしまいがちではないでしょうか。
優れた設計技術は、あらためて身近にある美しく価値のあるものに気づかせてくれます。