LDLにはヌックスペースを設えました。天井高さはダイニングとのメリハリをつけた吹き抜け空間に。
窓が多く、天井も高い空間にも関わらず、コールドドラフトによる冷気を感じることなく、
真冬でも深々と降る雪景色を眺めたり、薪ストーブの灯りを眺めたり、居心地の良いスペースとなっています。
2階の個室からも南側の景色が眺められるよう、吹き抜けに面して室内窓を設けるを工夫しています。
2階北側のバスルームとワークスペース。
北側は遠くまで広がる深い緑の景色が楽しめます。
1階のリビングの壁には栃木県の大谷石を設えました。
日に焼けて、時間と共に色が少しずつ変化する様を楽しむのも、大谷石の特徴です。
1階の床下にはパッシブ冷暖を取り入れ、床面全体とガラリから室内全体を暖めます。
リビングの主役となるアイランドキッチンは当社製のセミオーダーキッチンを採用しています。
扉面材は木板や単色板に無垢材を縁取りしたオリジナル品で制作。
主張しすぎず、空間に馴染むキッチンとしています。
VILLA THERMAL 塩壺
Data
設計・施工:軽井沢建築社
所在地 :長野県北佐久郡軽井沢町
規模 :木造2階建
延床面積 :100㎡程度
外皮性能 :Q値=1.28W/㎡K UA値=0.28W/㎡K
撮影 :大槻茂
竣工年 :2022年
中軽井沢・星野エリアに近い場所に建つ2階建ての別荘。
国道146号からほど近い距離に位置していますが、静かで落ち着いた雰囲気のある一角です。
敷地の形状は180坪程度の南北に長い敷地。
南側には木立の間から抜ける清々しい景色が楽しめ、
北側は高木が立ち並ぶ深い緑の景色が楽しめます。
一種住居地域の為、周囲には比較的近接して隣家が立ち並びます。
隣家の気配をあまり感じさせずに、清々しい景色を切り取る。
なおかつ冬場はできるだけ暖かい日差しを取得する。
周辺環境を読み解きながら、日照シミュレーションを駆使して
開口計画を行うことがこの邸宅のキーポイントとなりました。
断熱性能はUA値で0.28W/㎡K。(断熱等性能等級における等級6相当)
寒さの厳しい軽井沢の冬でも快適にお過ごし頂ける断熱性能を纏った住まいとなりました。
■VILLA THEMAL 塩壺/YouTube