軽井沢木造古民家断熱リノベーションプロジェクト

HANAREYAMA STUDIOができるまで


 現地調査

 

床下は結露とカビの温床


 床下に入ると驚くことに床の裏に無数の水滴が。
中途半端に断熱材を入れると一年中結露の上で生活することになり、やがてはカビの温床となります。結露の原因は屋外から湿度の高い空気が流入してしまう事と土からの湿気上昇です。水分を多く含んだ空気が床暖房の熱で暖められる事で建物を普及につなげる大量の表面結露を引き起こしていました。
 

 

 

 床や柱を支える束の状況です。調査の日はしばらく晴れの日が続いていましたが、束表面は濡れている状態。長年の結露に晒されて金物は錆び、土台と基礎が接する部分にはカビが大量に発生していました。

雨漏りと構造劣化状況の確認


 床下の次は屋根裏状況の確認です。
雨漏りの有無や構造躯体の劣化状況を確かめます。ホコリとすすで構造躯体が真っ黒になっています。昔の建物は構造図がありませんので、天井裏に潜り、構造躯体がどのように掛かっているのかを確認し、構造補強計画を行います。

 一通り屋根裏の構造を確認し終え、構造図が見えてきました。
この構造図を参考に構造補強の計画を検討します。